今年の株主提案について
- 弊社の株主提案の内容は以下の通りです。
- 1.事業目的から、有価証券の保有及び運用を削除し、債券などの有価証券を全て売却すること
- ・・・招集通知上の第5号議案:「当会社の定款における目的のうち有価証券の保有及び運用を削除する件」
- 2.政策保有株式を全て売却すること
- ・・・招集通知上の第6号議案:「政策保有株式の売却に係る定款変更の件」
- 3.配当性向が100%となる配当を実施すること
- ・・・招集通知上の第7号議案:「剰余金処分の件」
- 4.別途積立金を取崩し、株主還元の原資とすること
- ・・・招集通知上の第8号議案:「別途積立金取崩しの件」
- (株主提案についての詳細はこちらをご参照ください。)
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株主提案が可決され、配当性向100%が継続し、特別配当を受け取る場合の株主が得る想定リターン
- ここでの株主のリターンは、(一株当たり普通配当を配当利回りで除した)理論株価対比の値上がり益(①)と一株当たり特別配当(②)の合計として算定します。 以下のように、①及び②の合計は622円となります。2021年5月6日現在の株価は1,003円であり、622円と2021年5月6日の株価を比較すると、+62%のリターンがあると算定されます。
- (出所:QUICK ASTRA MANAGERより弊社作成、2021年5月6日現在)
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詳細はこちら
① 配当性向100%が継続した場合の有沢製作所株価の試算 2021年3月期の一株当たり普通配当額は64円となります(2021年3月期の1株当たり当期純利益が64円であるため)。 そして、(配当性向100%の普通配当を受け取るリターンを含み、②の特別配当を含めない)想定株価として、新型コロナウィルスの影響が織り込まれていない2020年3月期までの直近3か年の平均一株当たり当期純利益65円が、配当性向100%として全額株主還元されるとすると、配当利回り5%とした場合、1,300円となります。この想定株価の基準となる65円の普通配当はあくまで当面の数値ですが、将来にわたって継続する前提で考えれば、2021年3月期の配当性向が100%となった場合の+25円分の増配はこの1,300円に含まれます(+25円分の増配については下部「剰余金処分に関する株主提案の補足」をご参照ください。)。この考え方に基づけば、当社の一株当たり純利益の水準が高まっていくことが期待できる場合には、株価も1,300円を超えていくでしょう。
② 有価証券の売却手取り額を特別配当として株主に還元する場合の1株当たりの特別配当金額の試算はこちら(なお、有価証券の売却手取り額については、2021年3月末現在のバランスシートの金額を基準に算定し、資金使途として適切な投資対象がなく、すべてを株主に還元した場合が前提。)
- また、特別配当を実施した後でも、当社の自己資本比率は62.4%と高い水準が維持される上、132億円もの現預金を有しているため、財務基盤は強固なままです。
- (出所:QUICK ASTRA MANAGERより弊社作成)
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剰余金処分に関する株主提案の補足
- 会社予想の一株当たり配当及び当期純利益を基準に株主提案の内容を図示すると以下のようになります。
- (出所:QUICK ASTRA MANAGERより弊社作成)
- 以下は株主提案の抜粋です。48円に該当する金額は、上図の64円になります。
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48円から、第73回定時株主総会において可決された当社取締役会が提案した剰余金処分に係る議案(以下「会社側利益処分案」という。)に基づく普通株式1株当たり配当金額(以下「会社提案配当金額」という。)を控除した普通株式1株当たりの配当金額を、会社提案配当金額に加えて配当する。 第73回1株当たり当期純利益金額から小数点以下を切り捨てた金額(以下「実績EPS」という。)が48円と異なる場合は冒頭の48円を実績EPSに読み替える。 弊社株主提案に対する賛成比率
弊社の株主提案に対する賛成比率は以下の通りです。また、株主総会の状況はこちらをご参照ください。
(出所:臨時報告書より弊社作成)