有沢製作所の株主価値向上に向けて
弊社の株主提案が可決し、特別配当を受け取る場合の株主が得る想定リターン
600円以上(※)
※計算の詳細は“今年の株主提案について”をご参照下さい。
   

中期経営計画で資本コストを用いながら、その概念を正確に理解していない経営陣

  •  弊社は、有沢製作所との対話のなかで、有沢製作所の経営陣に資本コストに関する意識が不十分だと疑われる場面に遭遇しました。以下の通り紹介します。
  • 疑問① 有価証券のわずか1.7%のリターンは適正水準?
  •  有沢製作所は、2020年6月開催の定時株主総会の収集通知67頁及び68頁において、有価証券の運用収益として9年間で31.87億円の運用収益を得たとしていますが、IRRを算定すると約1.7%(多く見積もっても約2.6%)となります(※)。他方、有沢製作所が開示したWACCは5%を超えていますので、有価証券のIRRはWACCを大きく下回っています。
  •  弊社は、有価証券のリターンがWACCより低いにもかかわらず、有価証券を保有し続けるという有沢製作所の考えを全く理解できません。弊社は、有沢製作所がWACCとROICの概念を正しく理解していないのではないかと憂慮しています。
  • ※有価証券報告書及びQUICK ASTRA MANAGERより弊社算定

  • 疑問② 減損損失によって表面上の資本効率性が改善?
  •  有沢製作所との面談の際、IR担当執行役員は「(あるビジネスに用いる資産)は減損したからリターンは高まって競争優位になる」と説明されました。確かに、表面上は、減損損失を計上することによって簿価が低下し、資本効率性の算定における分母が小さくなるため、資本効率性は改善します。
  •  しかし、弊社は、この執行役員の考え方には賛同できません。なぜなら実際の投資額に対するリターンが低いことに変わりはないためです。弊社は、有沢製作所の経営陣に、表面上の数値ではなく、有沢製作所に価値を生むビジネスなのか(すなわち、ROICがWACCを上回っているのか)という投資額に対するリターンの観点から経営に臨んでいただきたいと考えます。
  • 株式会社ストラテジックキャピタル

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